この四半世紀の医学の発展とともに、数多くの難治性疾患が治療可能となりました。骨髄幹細胞移植、血漿交換技術等多くの患者さんがその恩恵に預かっています。輸血治療はそれらの治療に欠かせないものです。
一方で、輸血による感染症は、輸血治療の上で最も大きな解決すべき問題の一つです。本来治療の為に行なわれる輸血が、新たな疾患を発症させ、それが患者さんの生死を左右することすらあります。
現在輸血製剤は特定の病原因子についての検査は行なっていますが、それ以外の病原因子が血液製剤に混入していた場合、輸血感染症を防ぐ事ができません。またウィンドウピリオドといって検査をしている病原因子についても検出できない期間があります。輸血製剤はまだ充分安全とは言えません。
私たちバイオワンは、インターセプトブラッドシステム(INTERCEPT Blood System)により、血液製剤に混入している可能性のある病原因子をソラレン誘導体と紫外線照射により一度に不活化する新しい技術を提供し、少しでも多くの方が安心して輸血を受けることのできる環境作りを目指していきたい、と考えています。 |