バイオワン株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:下坂 皓洋(しもさか あきひろ)、以下 バイオワン)は、7月27日、血小板および血漿製剤の病原体不活化技術『IBS(INTERCEPT Blood System:欧州における販売名)』について中国での輸入承認取得を目的とした合弁会社北京邦万医療技術有限公司 (Beijing BioOne Medical Technology Co., Ltd.)設立のための合弁契約を中国医薬国際交流中心(China Center for Pharmaceutical International Exchange, 略称CCPIE)との間で締結しました。 資本金は、50万米ドルで、バイオワンが45万米ドル、中国医薬国際交流中心が5万米ドルを出資します。
中国医薬国際交流中心は、国家食品医薬品監督管理局(The State Food and Drug Administration、以下SFDA)の直属機関です。 日本の医薬品或いは医療機器関連会社とは初めての合弁会社設立となります。 バイオワンは、この合弁会社を通して、輸血用血液製剤の不活化技術として既にヨーロッパ諸国で実用化されている血小板用IBS技術について早ければ年内の承認取得を目指し数ヶ月内に承認申請を行う予定でおります。
同技術は、バイオワンが米国バクスター・ヘルスケアー・コーポレーションおよび米国シーラス・コーポレーションから技術導入した医療機器で、輸血用に採取された血小板および血漿製剤に、S-59(ソラレン誘導体)を添加し、さらに紫外線を照射する事により病原体のRNA、DNAの複製を抑制して不活化し、同時に、白血球も同様に不活化するシステムです。
バイオワンは、中国以外にもアジア各国において血小板用不活化技術の販売準備を進めており、日本においても、現在医療機器として承認取得へ向けて申請準備を進めています。今後、血漿用不活化技術についても、アジア各国で当局と協議しながら薬事承認を取得し、各国での血小板および血漿製剤の安全性向上に寄与するために活動していきます。
バイオワンの下坂社長兼最高経営責任者は「中国SFDAの直属機関が合弁会社の直接の当事者となることは、SFDAのIBS技術に対する高い評価とこれを早期に導入したいという熱意の表れであり、大変有難く思っております。 輸血感染症の撲滅に向けて、日本を含めアジア諸国の患者さんに更に安全な血液を出来るだけ早く提供するよう努力していきます。」と述べています。 |